葛湯
それは奈良旅行の日。
お土産屋さんで会社のお土産を探していた時のこと。
私はある商品に目が行った。
葛湯である。
お土産屋さんに葛湯が売っているなんて珍しいなと思った。
あまり詳しい話は知らないが奈良が名産なのだろうか?
葛湯は私が小学生の頃に存在を知った。
風邪の時に食べていたとかそんなのではなく私がやっていた進研ゼミの付録で作り方が記載されておりそれを見て作ったのが最初だ。
実際作ってみたのだがそのころの私は葛湯の良さをあまり理解できなかった。
今食べてみたらどうなんだろう?
おいしいと感じるのかな?
私は少し懐かしい気持ちと好奇心で葛湯を買った。
家に帰り早速葛湯を作った。
袋の中には粉が入っておりこれを少量の水と混ぜさらに熱湯を入れてとろみを出す。
できた
食べてみる。
甘みの中にちょっと薬っぽい香辛料っぽい独特の風味がした。
おお、なんだか食べれるけど自ら進んで食べない味だなと思った。
いい意味で優しい味
悪い意味で物足りない味
妻には割と好評だった。
食べ終わり2袋ほど残っていたが何かの時にまた飲もうと思いとっておいた。
そして今日。
夫婦ともに喉の調子がわるかったので残っていた2袋を飲むことにした。
前回と同じようにとろとろの葛湯を作る。
2人でこたつに入り小さいスプーンで食べる。
あれ、おいしい…!
疲れた体をいたわる優しい味。
独特の風味も薬みたいで体に染み渡る。
そして温かいので体の芯まで温まる。
そうか葛湯はこういう体調の悪い日に食べるのかと食べ方の答えを見つけたようだった。
空腹は最高のスパイスというが
体調次第で食べ物のおいしさってこんなにも変わるんだなと感動した今日でした。
葛湯は体調の悪い日に食べよう。
そうしよう。
それでは また明日